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ビートメイカーがハマりがちな「お金の罪悪感」3パターン

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ビートメイカーがお金のことを考えるとき、よくハマる「罪悪感」のパターンは、大きく分けて3つあると思う。どれもよくある心理で、放っておくと価格もメンタルも崩れやすい。

パターン1:「取ったら奪うことになる」罪悪感

「お金をもらう=相手から奪う」と感じてしまうタイプ。友達や知り合い相手になると特に出やすい。

  • 「ラッパー仲間だし、こんなのにお金取れない」
  • 「この人お金なさそうだし、請求したら悪い気がする」
  • 「自分だけ得してるみたいで居心地が悪い」

こういう感覚の裏には、「お金は限られたパイで、こっちがもらうと相手が損をする」という“ゼロサム”な思い込みがある。実際には、ビートにお金を払ってもらうことで、相手は曲を完成させる権利と、作品としての価値を手に入れている。

ビートメイクに費やした時間、機材、知識、経験の積み重ねは、ただの「データ」ではない。相手は自分の作品のクオリティを上げるために、その蓄積ごと買っている。

パターン2:「自分のビートはそこまでの価値がない」罪悪感

「ビートなんていくらでもあるし、自分のは大したレベルじゃない」と感じて、価格を上げられないパターン。このタイプは、ほぼ確実に「自分の耳が肥えすぎている」。

  • プロのトラックと聴き比べた瞬間に自己評価が地の底に落ちる
  • 「このクオリティで金取るのは詐欺じゃないか?」とまで思う
  • 結局、相場より安く設定したり、無料に逃げたりする

ここで忘れがちなのは、「価値を決めるのは作り手ではなく、使い手」という事実。自分では70点にしか思えないビートが、特定のラッパーにとっては「今の自分のモードにジャストでハマる最高のトラック」になり得る。

しかも、クライアントは単に音だけを買っているわけではない。

  • 使用許可
  • クリアな権利関係
  • ステム提供や修正対応
  • 作品が完成するまでの安心感

こういった「見えない部分」も含めてお金を払っている。なので、「音そのもの」だけを切り取って自己評価を下げ続けるのは、かなり片手落ちになる。

パターン3:「無料でやるのが“いい人”」という美徳に縛られる罪悪感

「お金を取らない自分=いい人」「無料提供=誠実」という価値観に縛られるパターン。これは一見美徳っぽく見えるが、長期的にはかなり危険な思い込みになる。

  • 「まだ実績もないし、最初は全部タダでいいか」
  • 「仲良くしたいから今回は無料でビート渡そう」
  • 「お金の話を出した途端、がめつい人だと思われそうで怖い」

問題は、これを続けると「無料でやってくれる人」というポジションに固着されること。一度そこにハマると、その相手にだけでなく、自分の中でも値上げのハードルが異常に高くなる。

さらに、無料で受けている案件は、以下のリスクを抱えがちだ。

  • クレジットが抜けても強く言えない
  • レベニューシェアが有名無実になっても泣き寝入りしがち
  • データのやりとりや締切がルーズになりやすい

結果として、「いい人」でいようとしていたはずが、

  • 自分は疲弊し
  • 相手もどこまで気を使っていいのかわからず
  • 関係がグダグダになる

という、誰も得しない状態に向かってしまう。

ここまで読んで、「あ、これ自分だ」と思うパターンが1つでもあれば、それが今の自分の“お金のクセ”だと思っていい。

以下の有料パートでは、この3パターンそれぞれについて、「どうやって抜け出すか」を具体的な行動レベルで書いていく。

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プロフィール
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1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。Genx Recordsのオーナー。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。

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