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ビートメイキングを習慣にするのは「気合い」じゃなくて「仕組み」だ

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ビートメイキングの習慣は、モチベーションじゃなくて仕組みでつくるものだと思っている。やる気がある日は誰でもビートを作れるけれど、疲れている日や気分が乗らない日にも、当たり前みたいな顔をしてDAWを開けるかどうか。ここで差がつく。

習慣にしたいなら、まず前提をひっくり返す必要がある。「1日3時間」のような気合いの入った目標より、「1日15〜30分」を毎日続けるほうが圧倒的に定着しやすい。今日やるかどうかをその場で判断しない状態までルール化する。カレンダーに「ビートの時間」を予定として入れておいて、その時間になったらとりあえず椅子に座る。内容やクオリティはその次の話だ。

次に決めるのは時間帯だ。自分が一番集中しやすい時間をひとつ決める。出勤前の30分でも、夜22時〜22時半でもいい。その時間は「何もなければやる」ではなく、「その時間はビートのためにすでに埋まっている」という扱いにする。最初の1〜2ヶ月は成果を求めず、どれだけ出席できたかだけを評価する。カレンダーの連続日数が伸びていくのを眺めながら、ゲームの連続ログインボーナスを稼ぐような感覚で続ける。

毎回のセッションでいちばん無駄なのは、「今日は何しようかな」と考えている時間だ。だからビートメイキングを習慣にしたいなら、あらかじめメニューをテンプレート化しておくと楽になる。例えば30分なら、最初の数分で好きな曲を1曲ちゃんと聴いて、ドラムやベースだけに意識を集中する。そのあと10分だけドラムパターンを量産する。一曲完成させる必要はまったくなくて、8小節のループをいくつか作れれば十分。残りの時間で昨日のビートの続きか、ミックスの微調整を少しだけ触る。最後に書き出しやメモをして、次回やることを書いたところで終了。大事なのは「今日はここまでやればクリア」というゴールを小さくしておくことだ。

続けるためには環境も重要だ。DAWのテンプレートを用意して、ドラム、808、ベース、コード用のMIDIトラック、リファレンストラック用チャンネルなど、よく使うセットを最初から並べておく。お気に入りのドラムキットやサンプルフォルダをひとつの場所にまとめて、探し物をしなくて済むようにする。オーディオインターフェイスとヘッドホンは基本的に刺しっぱなしにしておいて、「座ったらすぐ再生・録音できる」状態にしておく。ビートを作る前に発生する「PC立ち上げるの面倒」「ケーブルつなぐのがダルい」といった小さな摩擦を、可能な限り潰しておくイメージだ。

習慣を壊す一番の罠が、

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1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。Genx Recordsのオーナー。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。

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